台風19号が全国有数の岩手県のブロイラー産業に大きな打撃を与えている。県によると、久慈、一関両市の計4農場が浸水し、計約5万9000羽が死んだ。関係者は「趣味で育てているのではなく大切な商品。大赤字だ」と落胆しながらニワトリの処分や鶏舎の片付けに追われている。
13日午前0時ごろから雨脚が激しくなり、事務所は床上60センチまで浸水。養鶏場も6棟のうち5棟が浸水し、午前3時ごろにはほとんどのニワトリが死んでいたという。
ブロイラーは通常49日齢で出荷するが、死んだニワトリは43~45日齢だった。「餌を与えて育て切った状態。一番痛いタイミング」損害額は1500万円とみられる。
ニワトリの死骸は業者が引き取り、契約先から駆け付けた応援の30人が重機で養鶏場の後片付けに追われた。
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