チケットを手に、試合の日を心待ちにしていたファンにとっては残念なニュースだ。
 10月12日に予定されていたワールドカップの試合が2試合中止となった。日本に接近している超大型台風の影響を予想しての決定だ。

 同日に豊田で開催される予定だったニュージーランド×イタリア(プールB/13時45分キックオフ)と、横浜で開催される予定だったイングランド×フランス(プールC/17時15分)は台風の影響を大きく受けることが予想されるため、実施されない。
 福岡でのアイルランド×サモアは予定通りにおこなえる見込みだ。

 日本×スコットランドなど13日に開催予定の4試合については、台風通過後の被害状況などを見た上で、同日朝に判断される。
 大会規定ではキックオフ6時間前までに決定することになっているものの、混乱をさけるためにも、できるだけ早く決める予定だ。

 記者会見に出席したワールドラグビーCEO兼ラグビーワールドカップ統括責任者のアラン・ギルピン氏は、「今回のことは、決して簡単に判断したのではない。関係するすべての人々の安全を第一に考えた」と話した。 
すべては、「プール戦に予定していた試合日に開催できない場合、翌日に延期することはせず、試合中止とみなす。試合結果は引き分けと宣言され、各チームに勝ち点2ずつ付与されるが、得点記録はなしとする」という大会規則に沿って、「一貫性を持った判断」が下された。
 会場変更はしないとも予め決められている。

 日本開催決定時から、台風の影響は懸念されていた。しかし、ギルピン氏は、「リスクがあるのは分かっていたが、(大会のここまでの盛り上がりを見れば、日本開催は)正しい判断だった」と話した。
 中止試合の当該チームにとっては、試合実施後の結果によっては8強進出の可能性があったり(イタリア)、順位を上げられる可能性のチームもあったが(フランス)、「すべてのチームが大会前に合意していること」とした。

 中止となった試合のチケットは全額払い戻しとなる。
 経済的損失も大きいと予想されるが、大会運営母体は興行中止保険に加入しているため、一定の金額はカバーされることになる。

ヤフーニュースより

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