蒸留酒は醸造してできたアルコールを蒸留して濃縮するため、高度な技術が必要です。12~13世紀に、スペイン人の冶金技術者・アルノーがワインを蒸留したのが蒸留酒のはじまりとされます。ウイスキーは欧州中西部から海を渡ってブリテン諸島(イギリス)に移住した民族が作りはじめたとされます。 ウィスキーの原料は大麦です。大麦のでんぷんは、そのままではアルコール発酵しません。発芽させて、酵素の働きで胚乳中のでんぷんを分解させる必要があります。水を加えて酵素の働きを加速させ、でんぷんを糖に変えるのです。 発酵工程では糖は分解し、アルコールと炭酸ガスが生成します。ウイスキーの香味も生まれます。この状態でアルコール度数は約7%。これを銅製の単式蒸留器(ポットスチル)に移して2回蒸留し、アルコール度数60〜70%まで濃縮します。 蒸留とは、水とアルコールの沸点(沸騰開始温度)が異なることを利用し、蒸発と冷却を組み合わせてアルコールを濃縮する工程で、揮発性の高い香り成分も蒸留されます。蒸留が終わると木製の樽で熟成。3年、5年、10年あるいはそれ以上の年数を樽の中で貯蔵します。 樽の材質、貯蔵場所、温度や湿度によって微妙に熟成具合が変化し、無色透明な液体が風味豊かな琥珀色の液体に変ります。できあがったら加水してアルコール度数を40~45%にし、瓶詰めして出荷します。 気になるカロリーですが、ウイスキーはアルコール度数が高いので、アルコール由来のカロリーは高くなります。ただし、少量飲むだけで満足できますから、飲んだ後の総カロリーは他のお酒に比べて低いのではないでしょうか。糖質は、蒸留酒ですからゼロです。

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