ピートを強化した優雅なスモーク香 「ボウモア ヴォルト」は厳選された樽で熟成され、50%という高めのアルコール度数でボトリングされている。昨年までのファーストエディション「アトランティック・シーソルト」は海の香りを強調したアロマが特徴だったが、このたび発売されるのはセカンドエディション。その名もずばり「ピート・スモーク」である。 グラスに注ぐと、色は鮮やかなゴールデンブラウン。ピートの香りと甘い匂いに、キャラメルや皮革のニュアンスも溶け合い、タイム、ローズマリー、ミントなどのハーブ香も感じさせる。口に含むと、甘いチェリーや完熟のフルーツ。そして燻製小屋や火山灰を思わせるような深いピートのスモーク風味がある。 そしてボウモアといえば、やはり圧巻のフィニッシュが魅力だ。甘くクリーミーな後味には、かすかなミネラル感も漂っている。 ピート由来のスモーク香を強化し、デザインも刷新した「ボウモア ヴォルト」。まさにボウモア第1貯蔵庫ならではのマイクロクライメート(微気候)を閉じ込めた贅沢なシングルモルトウイスキーである。ボトリングされたばかりの新しい魅力を、この秋にじっくりと味わってみたい。