パイパー・エドシックは、北ドイツの聖職者の息子フローレンス・ルイ・エドシックによって1785年に創業されました。その後彼の甥のクリスチャンが跡を継ぎますが、不幸にも若くして亡くなったために、未亡人となった彼の妻がメゾンを盛り立てます。やがて彼女は共同経営者であったアンリ・ピペと再婚、以来社名が「パイパー・エドシック」となりました。パイパーはピペの英語読みです。1988年に経営権がコニャックの大手レミー・マルタンに委譲され、現在はグループの1企業として、その傘下に収められています。

パイパー・エドシックの持つ歴史は華やかで、フランス王室をはじめ14の王室御用達シャンパンとして名を馳せ、かつては、マリー・アントワネットに特製のシャンパンを献上する栄誉に輝きました。今日ではカンヌ国際映画祭公式シャンパンに認定、マリリンモンローが愛飲し、イングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガードの映画「カサブランカ」でも飲まれるなど、映画界でもその名を馳せています。

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