足立区のお客様よりお買い取りさせていただきました。

ブランデーというと、「コニャック」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
コニャックとは、フランス西南部にある川沿いの地域のことです。ここで生産されたブランデーを主に「コニャック」と呼びます。原料には、ユニ・ブランというぶどうが使われることが多いです。ブランデーの原料は100%ユニ・ブランかというとそういうわけではなく、バロン・オタールでは「ユニ・ブラン 90%」「コロンバール、フォルムブランシュ 10%」といった割合でブレンドされることが多いです。

長い歴史のあるブランデー

バロン・オタールは、コニャックのなかでも長い歴史を持つ銘柄で、創業は1795年と言われています。創業者は、ジャン・バティスト・オタール。ジャン・バティスト・オタールの祖父は、戦争で功績を挙げ、男爵の爵位与えられました。ジャン・バティスト・オタールは、それを引き継いだため、コニャック銘柄「バロン・オタール」には「バロン=男爵」という名前が付いているのです。

製造場所が独特なバロン・オタール

バロン・オタールは意外な場所で作られています。それはコニャック城(シャトー・ド・コニャック)の地下。コニャック城は、10世紀にノルマン人の進行を防ぐ目的で作られました。
それから数百年以上経った1796年に、ジャン・バティスト・オタールが、コニャック製造用に購入。コニャック城の地下は、湿度が高く、その値は90%を超えるとも言われています。
この環境がブランデーの熟成に関係しているらしく、バロン・オタール独特の高いなめらかさは高湿度下での熟成によるものだと考えられています。なお、コニャック城は一般に公開されている日もあるため、フランスを訪れた際は見学してみるのも良いかもしれません。