身近な天体である月は、古くから人々に親しまれている身近な天体です。とくに天保暦(旧暦)八月十五日の月は「中秋の名月」として有名で、お月見をする習慣があります。

暦の関係で、中秋の名月は必ずしも満月になるとは限りません。2019年は9月13日が「中秋の名月」で、満月の日の前日ですが、ほぼ真ん丸に見えます。澄んだ夜空に浮かぶ名月を眺めてみましょう。

今年は人類が初めて月に降り立った、アポロ11号の月着陸から50年という記念の年でもあります。文化的、科学的、社会的、…いろいろな観点で名月を味わってみてはいかがでしょうか。

「中秋の名月」には月を眺めて供え物をする習慣がありますが、そもそも「中秋の名月」とはなんでしょうか。

昔から、秋こそが月を見るのに良い季節とされていましたが、秋である七月~九月のちょうど真ん中の日が「中秋」、八月十五日です。そのため、八月十五日を「中秋の名月」と呼んで月を愛でることにしたのです。なお、似た言葉の「仲秋」は「八月」を指します(七月は孟秋(初秋)、九月は季秋(晩秋))。

ところで、なぜ秋に月を見るのでしょう。その理由は、満月の高さと天気です。

太陽が天球上で通る道は、夏は高く、冬は低いことはご存じでしょう。月の通り道も太陽とほぼ同じですが、満月は地球から見て太陽の反対側にありますから、夏は低く冬は高くなります。そこで、ちょうど見上げるのに適した高さの満月となると、春か秋になります。しかし「春がすみ」や「秋晴れ」という言葉があるように、天気の良さでは断然秋。そこで、秋が月見のシーズンとなったとされています。

今後5年間の中秋の名月と満月の日

2019年
中秋の名月 9月13日  満月 9月14日

2020年
中秋の名月10月 1日  満月 10月 2日

2021年
中秋の名月9月21日  満月 9月21日

2022年
中秋の名月9月10日  満月 9月10日

2023年
中秋の名月9月29日   9月29日

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