今回は、顔を横に向け、上品にたたずむ鹿のエンブレムが目印のブランデー「ハイン(HINE)」をご紹介します。 ブランデーを作り始めてから250年以上の歴史を持ち、英国王室御用達のメーカーともなっているハイン。 その風味や歴史はどのようなものなのでしょうか。

★ ハインのブランデーとは?
ハインはフランスのコニャックで作られているブランデーです。 ハインは1763年の創業から、250年以上も続いている伝統あるコニャックメーカーです。 また、「VSOP」以上のブランデーしか生産しないことでも有名。 VSOPとは、ブランデーの熟成年に基づく階級のことです。 国際的な明確な基準があるわけではありませんが、VSOPでは18~25年熟成したものを指すことが多いです。 そのため、ハインのどのブランデーを飲んでも、風味豊かな芳醇さを感じることができるでしょう。 ハインのシンボルマークといえば、鹿。 ハインには、この鹿をモチーフにしたボトルのブランデーも生産されています。 そのボトルは、フランスのリモージュで焼かれたもので、ブルーやゴールドの種類があります。 鹿だけではなく、凱旋門モチーフのボトルも生産されました。 こちらはブルー、ゴールドに加えて、ホワイトのボトルもあります。 珍しいデザインなので、友人へのプレゼントとしても良いかもしれません。

★ ハインの歴史
英国王室御用達の伝統あるブランデー・ハイン。 ハインは1763年創業とされていますが、当時はまだその名を名乗っていませんでした。 ハインという社名になったのには、1人のイギリス人男性が関係しています。 彼の名前はトーマス・ハイン。 トーマス・ハインは1791年のフランス革命の真っ只中、フランス語を学ぶため、コニャック市に留学しました。 そこでトーマス・ハインはフランソワーズ・エリザベスという女性と出会い、結婚します。 フランソワーズの父親は、フランスでコニャックを販売するランソン&ドラマン社の社長。 フランソワーズと結婚したことにより、トーマス・ハインもコニャック作りに関わることになりました。 その後1817年に社名をハインに改名。 フランス語では、「HINE」を「イーヌ」と呼びます。 しかし、トーマス・ハインがイギリス人ということで、「ハイン」に決まりました。

★ ハインの風味は?
ハインのブランデーの特徴としては、以下が挙げられます。 ・最初にフルーティさが感じられる ・タバコのようなフレーバー ・エレガント ・ライト コニャックをよく飲む人の中には、ハインのブランデーは、ほかのコニャックよりも大人しい・マイルドという印象を持つ方もいるようです。