ピーク時の渋滞でたまらなくなるほどイライラするなら、アデルの曲を聴いてみて。補完療法専門誌『Complementary Therapies in Medicine』に掲載された小規模の研究結果は、運転中に音楽を聴くと、心臓へのストレスが軽減されることを示している。その内容をオーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。
研究チームは被験者の胸に心拍変動モニターを取り付け、女性の心臓にかかる負荷を測定した。心拍変動は脈と脈の間隔のことで、神経系の異なる領域の影響を受けるもの。交感神経系または“戦うか逃げるか”反応が活発になると心拍数は早くなり、副交感神経系または“安静時または消化”反応が活発になると心が落ち着き心拍数は遅くなる。
ストレスフルな状況では、交感神経系を活発にする化学物質が体内に溢れてしまう。慢性的なストレスはさまざまな問題に紐づいており、循環器系の健康に深刻な影響を与えることも。
でも、この研究によって、音楽を聴きながら運転すると副交感神経が活発化し、交感神経が落ち着くことが分かった。
研究チームリーダーのヴィトール・エングラシア・ヴァレンティは「音楽鑑賞によって、被験者が運転中に経験した中等度のストレスが軽減されました」と話す。
研究チームが言うように、リラックスできる音楽をかけることが、ストレス反応を調節し、心臓の健康をサポートするための予防策になるかもしれない。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
ヤフーニュースより