スコッチとバーボンの違い

上記で述べたように、そもそも産地が違いますが
産地以外にもたくさんの違いがあります。

その違いを紹介していきます。

アルファベットの綴りの違い

日本語で書くと、同じ「ウイスキー」ですが
アルファベットだと、スコッチは「Whisky」で
バーボンは「Whiskey」と表示されています。

元々は、アイリッシュウイスキーがWhiskeyと表示しており
アイルランド系移民が始めたと言われるアメリカンウイスキーも
同じ流れを汲んで、Whiskeyと表示しています。

ちなみに、日本のウイスキーはスコッチの流れを汲んでいるため「Whisky」です。

原料の違い

同じウイスキーのカテゴリーですが、実は原料が違います。

スコッチで、一般的に販売されている
モルトウイスキーの原料は、大麦です。

一方、バーボンの原料は、51%以上がトウモロコシで出来ており
残りを大麦やライ麦、小麦などで構成しています。

作り方(蒸留方法)の違い


スコッチのモルトウイスキーは、94.8%以下の温度で
単式蒸留機を使って2回または3回蒸留します。

バーボンは、80%以下の温度で主に連続式蒸留機で蒸留します。

熟成期間の違い


スコッチは、3年以上の年月を木樽の中で熟成させなければいけません。
スタンダードなスコッチでは、10年〜12年の熟成が一般的です。

バーボンはというと、樽での貯蔵は必要ですが、実は期間については定められていません。
スタンダードなバーボンでは、4年〜6年の熟成が一般的です。
なお、2年以上の熟成をさせたものは、ストレートバーボンと名乗ることが出来ます。

熟成に使う樽の違い


スコッチは、シェリー酒やワイン、ビール、バーボンなどで使用済の樽を使います。
使用済の樽を使うことで、ウイスキーの味わいに複雑さを増すことができ
芳醇なウイスキーに仕上がります。

バーボンは、樽の内側をバーナーで焦がした新品の樽を使います。
樽の原木は、ホワイトオークです。

スコッチは古樽、バーボンは新樽を使うことから、熟成期間は
スコッチの方がバーボンよりも長めになります。

スコッチは樽のエキスが滲み出るのに時間がかかる代わりに
様々なお酒の味わいも一緒に吸収でき、バーボンは新樽ゆえに
樽のエキスを短期で吸収することが出来ます。

味の違い


スコッチとバーボンの味の違いは、単純に表現すると甘さの感じ方です。

スコッチは酸味やアルコールの刺激の奥に甘さを感じることが多いですが
バーボンは、カラメルのような甘さをダイレクトに味わうことが出来ます。

もちろん、スコッチもバーボンも色々な商品があるので
違うケースもありますが、簡単に味わいを比べると口当たりの
甘さが重要なファクターと言えます。