ブランデーの賞味期限・消費期限はどのくらいかというと・・・ 実はブランデーに賞味期限・消費期限は存在しません。ブランデーはアルコール度数が約40度と高く、殺菌力に優れており、有害な微生物が繁殖しづらいので通常の環境ではほとんど腐ることがありません。 以上の理由からブランデーは賞味期限・消費期限がなく、表示義務が免除されています。


ブランデーの賞味期限・消費期限・保管・保存方法のポイントを箇条書きでまとめてみます。
● ブランデーに賞味期限・消費期限はない

●未開封ブランデーの場合
・冷暗所がベスト
・直射日光は避ける
・冷蔵庫・冷凍庫保存はおすすめしません
●開封後の場合
・冷暗所がベスト
・栓はしっかり締める
・可能であればパラフィルムを使ってフタを覆う
・冷蔵庫・冷凍庫保存はおすすめしません
●ブランデーは横置きせずに縦置きで保管する
●美味しく飲める目安期間は6ヵ月間

開封後のブランデーボトルは横にせずに縦置きで保管したほうがよいです。 ワインではボトルを横に寝かせて保管する場合がありますが、これは横置きしてコルクにワインを触れさせることによりコルクを湿らせ、コルクの乾燥を防ぐために行われます。コルクを湿らせることにより開封時のコルク崩壊を防いだり、空気の通り道を狭くする役割があるとされています。しかし、この横置きはブランデーにはあまり向いていない置き方かと思われます。理由は次のとおりです。

•アルコール度数が高いとコルクの臭いが移りやすくなる →ワインと違って40度近いアルコール度数のブランデーは、そのアルコール度数の高さ故にコルクに接触しているとワインよりもはるかにコルクの臭い移りが激しくなります。

•空気に触れるブランデーの表面積が増えるため →横にすることで空気に触れるブランデーの表面積が多くなり、酸化が早まります。

•コルクが短いボトルが多いため →ブランデーのコルクはワインコルクと比べて短く、横置きにするとフタが取れやすくなる危険性があります。

•ボトルの形状的に横置きが難しいボトルが多い →ブランデーのボトルってものによってはとても特徴的で装飾的です。形状的に横置きに向かないボトルも多いですね。